この記事は、大学で電気工学系を学び、就職後も技術系1本で10年ほど勤務している私が、かなり場違いな資格試験である「中小企業診断士試験」にチャレンジした記録です。
もしかしたら私と同様に、まったく専門外から中小企業診断士を目指されている方もいるかと思い、何かの参考になればと思って記事化しました。
かかった費用や勉強時間もまとめていきます。
なお、試験概要や、お勧めの参考書・勉強方法へのアドバイス等は、下記の記事に記載ていますので、もしご興味があればご覧ください!
中小企業診断士チャレンジ概要
完全にゼロの状態から、試験合格まで3年間かかりました。つまり恥ずかしながら、一次試験を2回、2次試験を2回受けております。。
人によっては1年で合格する方もいるようですが、凡人の私にはここが精一杯でしたね。
比較的難しい資格として語られることの多い資格に恥じず、特に専門外の人には難易度の高い資格なんじゃないかと思います。
当然ですが理系の技術力はほぼ不要で、記憶力と、文章読解力が必要な試験です。
掛かった勉強時間・費用まとめ
勉強時間:おおよそ320時間
(1年目:120時間、2年目:80時間、3年目:120時間)
費用:94,320円
(受験料:13,000円×2回+17,200円×2回=60,400円)※実務補修費用を除く
(教科書:2,700円×3冊=8,100円)
(問題集:1,620円×6冊+2,600円×3冊+5,000円+3,300円=25,820円)
時系列
3年間を軽く振り返ります。
1年目(2018年6月~8月)
IPAの高度情報処理技術者試験9区分のうち8区分に合格し、次の目標を何にすべきか考え始めました。
出産のため妻が里帰りしたこともあり、平日は勉強に集中しようと思って、中小企業診断士を目標とします。
勢いで申し込み、その1か月後くらいにようやく下記の問題集(TACのスピード問題集シリーズ)を買って学習を始めました。
完全になめてましたが、過去問を見て、あまりの単語の分からなさと勉強範囲の広さに腰を抜かしつつ、約2ヵ月間、出来るだけ勉強したつもりです・・・。
しかし、経済や会計など勉強した事はおろか単語も聞いたことがない科目で、さらに子育ても始まって時間もなく、非常に苦しみます。
結果的に2科目(「財務・会計」と「法規」)を落として、この年は終わります。
2年目(2019年5月~10月)
昨年の反省から、「財務・会計」と「法規」は腰を据えて勉強しようと思い、教科書(TACのスピードテキストシリーズ)を買って勉強します。
さらに、「財務・会計」はあまりにも単語と計算ルールが分からなかったため、この年の2月に日商簿記3級を取得します。
これらのお陰か(高度情報処理技術者の最後の1区分・エンベデッドシステムスペシャリストの勉強を挟んだものの、)「財務・会計」は8割以上得点でき、「法規」のミスをカバーして何とか1次試験に合格。
しかし、9月に合格発表があった後に10月の2次試験の勉強を始めてしまったので、子育てが佳境で全く勉強時間が取れず、過去問を数回解いたくらいで2次試験へ突入してしまいます。
買った問題集の一部は、1度も開かないままでした。
そして結果、残念ながらも当然、不合格でした。
3年目(2020年6月~12月)
正直、子育てが忙しすぎて無理かなという気持ちがよぎるものの、このまま諦めるのは悔しいので、最後の挑戦と思って早めに勉強を開始します。
しかし、途中で仕事が急激に忙しくなり、残業80時間が続く日々に……。
ダラダラ勉強(※下の記事参照)を駆使して何とか日々数分でも勉強時間を確保し、1年越しで買った問題集を開いて勉強をします。
勉強する中で、昨年買っていた「ふぞろいな合格答案」シリーズが大変有用であることに気付き、これは最新版を追加購入します。
これは本当に役立ちました。独学の方こそ、是非オススメします。
そして、10月に受験。しかし直後に2問も間違いに気付くなど、1年前よりもミスが多かったと感じ、ほとんど諦めていました。
ところが、驚くことに合格していたのでした。
間違えたと思った方が理解できているから受かる、という話を聞いたことがありましたが、まさか本当に合格するとは思いませんでした。
私の反省点
学習したぶんだけ知識の幅が広がり、試験にも合格できたので良かったのですが、反省点をあげておきます。
- 1次試験は、勉強開始が遅かったことと、基礎知識の不足が予想以上に大きかったこと。
- 2次試験は、1回目に「ふぞろいな合格答案」シリーズを勉強しなかったこと。
特に、1次試験は自身の記憶力の無さを痛感しました。「法規」が苦手すぎて、結局2回とも60点超えていないので、もっと長期的に反復練習すべきでした。
もしこれから中小企業診断士試験の勉強をゼロから始めるなら?
もし私が3年前に戻って、イチから中小企業診断士試験の勉強を始めるとすれば、下記のように行動します。
- まず、日商簿記3級を前年11月頃迄に取得する。(財務・会計の基礎知識を付ける)
- 12~1月は「ふぞろい」シリーズを使って、2次試験のノウハウと解答方法を身に付ける。
- 2~3月で1次試験の「財務・会計」「経済学・経済政策」「運営管理」の過去問を解き、解説内容をしっかり身に付ける。
- 4~5月は徹底的に暗記科目「企業経営理論」「法規」「中小企業政策」を反復練習する。
- ここまでにもし苦手科目があれば、テキストを買って熟読し、理解を深める。
- 6~7月は全科目の過去問を完璧に解けるようにしたうえで、苦手科目を重点的に練習。
- 8月に1次試験受験後、すぐに2次試験の勉強を開始する。「ふぞろい」シリーズを軸に、事例Ⅳ向けには問題集を追加購入してもよい。
- 徹底的に過去問練習し、ヒントや解答を整理する練習を積む。解答方法のテクニックも身に付けたうえで、10月に2次試験。
1次試験が合格できるかが勝負ですが、仮に落ちても科目合格が出来るので、とにかく1科目でも多く科目合格しておくことで翌年が楽になるでしょう。
終わりに
今回は、中小企業診断士試験の合格体験記と反省を記載しました。
もしこれから試験への挑戦を検討されている方がいたら、是非参考にして頂ければ幸いです。
なかなか合格できないと、受験料だけでも高額なのでお財布に痛いですが、幅広い知識を身に付けるためには、敢えて時間をかけるのも良いように思います。
私は3年間かかりましたが、後悔は全くしていません。
新しい分野の知識が増えて楽しかったですし、今後も活かしていけたら良いなぁと思うばかりです。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!




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