この記事は、情報処理技術者試験のレベル4,高度情報9種いずれかの合格を目指されている方向けのご紹介記事です。
全試験区分に合格している私の体験が、少しでも参考になれば幸いです。
はじめに
IPA主催の情報処理技術者試験と言えば、基本情報技術者を始めIT業界での知名度が高く、国や自治体からの受注要件に入ることもある重要度の高い国家資格ですよね。
会社によっては昇進条件に入っていたり、合格者に奨励金を出したりしているかと思います。
しかし合格は簡単ではなく、特に4段階のうち最高レベルの高度情報と呼ばれる試験は、かなりの難易度かと思います。
私は下記の画像のとおり、高度情報9種に全てに独学一発合格をしましたが、これは私がITスキルに富んでいるというよりも、参考書や勉強のやり方が良かったお陰です。

そこで今回は、私が情報処理技術者試験に挑んできた約6年間の経験をもとに、なるべく低コストで実力をつける参考書と勉強方法について、ご紹介します。
使用した参考書
まず、結論から言ってしまうと、こちらのiTECの問題集がおすすめです。
高度情報は、全て上記1冊ずつだけで合格しました。
参考書代3000円~4000円と受験料(5700円)だけで合格できるので、金額としても安価なのではないでしょうか。
※愛用した彼らは、今も本棚で眠っております。(NWとSCが迷子でしたが。。)

それでは次に、参考書選びのポイントについて記載します。
参考書選びのポイント
大事なのは過去問理解
私の考える高度情報の攻略ポイントは、下記の通りです。
- 専門範囲の基礎知識を身に付けること
- 各試験の出題形式に慣れること
- 制限時間内・制限文字数内で回答すること
- 文章題から答えを見つけ出す練習をすること
1番目は幅広く基礎知識を付ける必要がありますが、2~4番目のポイントはすべて、過去問を繰り返し解くことで身に付けることができます。
従って、ご自身の専門分野に近い試験を受験する場合は、まず過去問を解いてみて知識の過不足を確認したうえで、ある程度知識的に対応可能そうであれば、そのまま繰り返し過去問を解くことが重要です。
最初から完璧に理解しきる必要はありません。
過去問を解く中で、段々と知識が身に付き、対応できるようになっていくからです。
しかし、専門分野が異なるなど、あまりにも問題の意味が分からないレベルの知識不足を感じた場合は、別で紹介する項目を参照してください。
何よりも重要なことは、解説力
問題集を使って過去問練習する上で何よりも重要なのは、解説が細かく記載してあることです。
この点において、iTECの問題集は特に午前Ⅱ、午後Ⅰ、午後Ⅱ(文章題)の解説が豊富で素晴らしいです。
データベーススペシャリスト等のスペシャリスト系の資格では、午後Ⅱが特に難しいのですが、丁寧に解説してくれているので2回、3回と繰り返し説いて解説を読むことで、応用力が非常に高まります。
読んだことが無い新しい文章題には過去問は役に立たない、と思われている方もいますが、それは解説をしっかり理解できていない場合の話です。
過去問で解説を丁寧に読み解くことで、技術のベース知識が身に付き、全く違う文章題であっても不思議とポイントが分かるようになります。
そのため、ただ解いて答え合わせするだけでは意味がありません。細かい解説をしっかり読んで吸収することが最も大事です。
分からない単語等は、ネット検索でも十分
過去問を解く中で、解説内に聞いたことがない単語が登場する場合もあります。
そんな時、教科書が欲しくなる場合もありますが、ある程度専門知識がある場合はネット検索して理解するだけでも、試験対策としては十分対応できます。
もちろん、教科書を買って読んだ方が深い理解が出来ますので、お勧めではあるのですが、この記事ではあくまで試験合格をしたい方向けに記載していますので、なるべく合格への近道を記載します。
教科書については別の項目を参照ください。
iTECの問題集だけでは不足するケース
ここまで、私はiTECの問題集だけで勉強してきた内容を記載しましたが、これだけでは不足する、デメリットの部分もしっかり書いておこうと思います。
論文試験が苦手な方
ITストラテジストやプロジェクトマネージャー等、高度情報の9科目中5科目では、午後Ⅱが文章題ではなく、論文のような試験になります。
試験時間2時間以内に2000文字~4000文字近くの手書き文章を書くことになりますので、普段PCでしか文章を書かない我々にとっては、中々の鬼門になります。
iTECの問題集では、解説や要旨等は書いてあるのですが、一番知りたい解答例が載っていない場合があります。
筆者の経験では、ITサービスマネージャーの問題集のみ解答例がありましたが、それ以外の4種では解説等しかありませんでした。
そこで、午後Ⅱを初めて受ける方や、苦手な方は、別の対策本を買ったり、予備校の模試を受けてみることをお勧めします。
特に予備校で行っている採点サービスは、ご自身の論文の書き方全体を見直してくれますので、非常に有効です。
少し値が張るので、独学合格を目指す方は躊躇されるかもしれませんが、他の方に見てもらう経験は非常に役立ちますので、もし記述が苦手な方は是非一度試してみてください。
午前Ⅰが免除ではない方、システムアーキテクト受験の方
正直に言うと、高度試験は午前Ⅰ試験免除で受けることが何よりお勧めです。
理由は、専門分野だけの知識で学習に取り組むことができるので、圧倒的に学習が楽だからです。
試験日当日も朝の時間に余裕ができるので、体力的にも楽です。
しかし、そんな事は言っても高度試験に一から挑戦する場合など、午前Ⅰを同時に受けざるを得ない場合もあるでしょう。
そこでお勧めなのは、応用情報技術者試験の午前問題を解いておくことです。
理由は、出題範囲がほぼ等しいだけでなく、そもそも全く同じ問題が出題される場合もあるからです。
また、私の経験では、システムアーキテクトを受験される方は、午前Ⅰ免除であっても、応用情報技術者の午前問題を解いておくと安心です。
何故なら、システムアーキテクトだけは午前Ⅱも出題範囲が非常に広く、午前Ⅱの学習だけでは不足する場合があるからです。
実際に私が受験した際も、全く記憶にない知識問題が沢山出題され、60点/100点という本当にギリギリでの合格となってしまいました。
業務等で扱わず専門知識に自信がない方
最後に、情報系ではない方や、業務と直結しない方など、基礎知識がない試験に挑まれる方の場合です。
こちらの場合は、問題集だけで試験合格を目指すのはお勧めいたしません。
解説の理解に大変時間が掛かってしまう可能性が高いですし、万が一合格したとしても、内容をしっかり理解できていない、試験のためだけの勉強になってしまうかもしれません。
是非、問題集だけではなく教科書も合わせて購入し、基礎知識を高めたうえで、過去問練習を行うことをお勧めいたします。
私も基本情報技術者や応用情報技術者を受験した際は、そこまで専門的な業務に携わっていなかったため、教科書を読み込み、しっかり時間をかけて勉強しました。
その基盤があったからこそ、徐々に業務と合わせて運用→開発→企画と、受験資格をステップアップ出来たと思っています。
教科書としては、技術評論社の合格教本シリーズが信頼と安定の中身で良いかと思いますが、全試験区分には対応していないので、まずは一度立ち読みで読んでみて、ご自身に合った教科書を探すのが良いかと思います。
おわりに
今回は、情報処理技術者試験の攻略として、参考書のご紹介を行いました。
試験勉強だけが全てではない、というか情報処理技術者にとってはむしろ実績や技術力の方が大事だと思いますが、それでも情報処理技術者試験は普段の業務では扱わないような体系的な知識や考察力を磨く絶好の機会で、より上流工程に必要な知識を身に付けられると実感していますので、是非今回ご紹介した参考書等を用いて、試験合格に邁進頂ければと思います。


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