【高度情報すべてに独学一発合格した筆者が紹介】情報処理技術者試験 難易度ランキング

資格

今回は、IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が運営する国家資格である、情報処理技術者試験の難易度ランキングを書いてみたいと思います。

昨年6月に高度情報処理試験の全区分合格を達成してから、漠然と書きたいと思っていた記事です。

どんな方にオススメか」も合わせて書いていきたいと思いますので、今後の自己研鑽にお役立て下さい。

私が取得した全資格の難易度ランキング

もし興味がある方はこちらもどうぞ!

これまでに私が取得した資格をランキング形式でまとめています。

前置き

私と情報処理技術者試験との付き合いは、2013年の5月からです。

2013年5月に基本情報技術者を取得してから、2019年6月にエンベデッドシステムスペシャリストを取得するまでに、全13区分中の11区分に合格しました。

高度情報9区分に連続合格!

(情報処理安全確保支援士は、移行前の情報セキュリティスペシャリストを取得しています)

合格していない区分は下記の2つになります。

  • ITパスポート(IP)
  • 情報セキュリティマネジメント(SG)

(この記事では、上記2区分については、周囲の合格者の意見を参考に難易度を記載します。)

情報処理技術者試験の区分については、こちらの公式サイトをご確認ください。

難易度の評価方法

さて今回は、試験の合格率、一般的な評価を念頭に置きつつ、私が掛けた勉強期間や問題の複雑さ、体感難易度を総合的に考えて順位を出してみました。

基本的なITの知識があり、情報通信業界に従事している社会人をベースとしています。

当然、専門分野や経験によって難易度は変わるものですから、一概にこの通りとは言えませんが、一つの例としてご覧ください。

難易度ランキング(難易度が低い順)

私が感じた難易度の低い順に記載します。

基本的には、難易度の高い方が世の中で評価される傾向ではある気がしますが、ご自身の職種や業務内容で変わりますので、あくまで参考にご覧下さい。

ITパスポート(IP)

  • 受験者数  :約10.3万人(2019年)
  • 合格率   :54%(2019年)
  • 勉強期間  :1週間程度
  • 問題の複雑さ:選択式で知識問題
  • 体感難易度 :簡単(★☆☆☆☆☆☆☆☆☆)

公式でもレベルⅠとされるITパスポートは、最も簡単な試験です。

情報通信の技術系人材なら、無勉でも合格できる可能性が高い試験です。

この試験は情報通信系以外の一般的な社会人や学生が、基礎的なITスキルを勉強する際に目指すべき資格です。

情報セキュリティマネジメント(SG)

  • 受験者数  :約2.8万人(2019年)
  • 合格率   :49%(2019年)
  • 勉強期間  :1週間程度
  • 問題の複雑さ:選択式で知識問題
  • 体感難易度 :簡単(★☆☆☆☆☆☆☆☆☆)

公式でレベル2ですが、基本情報技術者と比べると非常に簡単です。

試験範囲がセキュリティ中心なので、そこまで広くないうえ、ほぼ暗記系の知識問題なので対応は難しくありません。

こちらもITパスポート同様、基本的なセキュリティ知識をIT技術者以外でも把握するために設立された資格と考えられます。

基本情報技術者(FE)

  • 受験者数  :約12.2万人(2019年)
  • 合格率   :26%(2019年)
  • 勉強期間  :2ヵ月程度
  • 問題の複雑さ:午前は選択、午後は記述
  • 体感難易度 :普通(★★★☆☆☆☆☆☆☆)

IT技術者の登竜門的資格で、試験範囲がかなり広く、前述の2つより大幅に難易度が高まります。

人気も高く、この資格を持っていると、少なくとも前向きに情報系技術に興味があるんだな、と思ってもらえます。

学生のうちに取得する方も比較的多く、就活などでも自身の努力を証明できる資格として、持っておいて損はないでしょう。

情報処理安全確保支援士(情報セキュリティスペシャリスト)(SC)

  • 受験者数  :約2.9万人(2019年)
  • 合格率   :19%(2019年)
  • 勉強期間  :1ヵ月程度
  • 問題の複雑さ:午前は選択、午後は記述
  • 体感難易度 :やや難しい(★★★★☆☆☆☆☆☆)

体感難易度は数年前の情報セキュリティスペシャリスト時代の記憶なので、それから難易度がもし急上昇していたら別なのですが、あまり難しかった記憶はありません。

個人的な意見ですが、高度情報の中では一番簡単なのではないでしょうか。

ネットワークの知識が必要かと思いますが、それ以外はそこまで専門性が高くない試験です。

とは言え情報セキュリティマネジメント試験よりは遥かに難しく、セキュリティの上級者を目指す方の登竜門、という印象でしょうか。

(本当のセキュリティ技術は滅茶苦茶難しいので、あえて難易度を下げてスタートラインに立つ人材を増やす戦略なのかもしれません)

応用情報技術者(AP)

  • 受験者数  :約6.4万人(2019年)
  • 合格率   :22%(2019年)
  • 勉強期間  :2ヵ月程度
  • 問題の複雑さ:午前は選択、午後は記述
  • 体感難易度 :やや難しい(★★★★★☆☆☆☆☆)

個人的には、情報処理安全確保支援士(情報セキュリティスペシャリスト)よりも範囲が広く、特に午後問題が難しいです。

唯一、情報処理技術者試験で1度落ちている区分でもあります……。

範囲がとても広く、大学や専門学校で情報系を学んでいないと中々触れないような問題も出題されるので、基本独学な自分には荷の重い試験でした。

二度と受けたくないと感じる試験です。

しっかり情報系技術の基本を抑えている人材だと思ってもらえる資格かと思います。

エンベデッドシステムスペシャリスト(ES)

  • 受験者数  :約3600人(2019年)
  • 合格率   :16%(2019年)
  • 勉強期間  :2ヵ月程度
  • 問題の複雑さ:午前は選択、午後は記述
  • 体感難易度 :難しい(★★★★★★☆☆☆☆)

IoT関連や組み込みシステムといった、情報通信よりもメーカー系技術者向けの試験です。

個人的には、耳慣れない単語や技術が含まれていて、勉強開始当初はかなり苦労しました。

問題集を2周やる頃には知識もついてくると、あまり捻った問題は少なく、素直に解ける良問が多かったように思います。

最近の出題範囲はIoTに関する技術知識にもフォーカスしているので、AI/IoT関連の技術やサービスを追っている方にオススメな試験になっているのではないでしょうか。

受験者数が増え、評価される資格になると良いなと思います。

ITサービスマネージャー(SM)

  • 受験者数  :約3400人(2019年)
  • 合格率   :15%(2019年)
  • 勉強期間  :2ヵ月程度
  • 問題の複雑さ:午前は選択、午後は記述+論述
  • 体感難易度 :難しい(★★★★★★☆☆☆☆)

システムの保守・運用にフォーカスした試験です。

企画・開発といった花形ではなく、動いて当たり前をサポートする裏方的存在だからか、試験自体もあまり目立たない区分になっているように思います。

しかしシステム開発時には保守性やトラブル対応・冗長化等を考える事が当たり前のように、システムに関わる方なら誰であっても理解べき原則などを身に着けられるため、自己研鑽に適した資格です。

論述試験がある区分の中では最も分かりやすく、論述自体も複雑さは要求されないので、プロジェクトマネージャー等の高難易度の区分を受ける前に、練習として受験するのもお勧めです。

データベーススペシャリスト(DB)

  • 受験者数  :約1.1万人(2019年)
  • 合格率   :14%(2019年)
  • 勉強期間  :3ヵ月程度
  • 問題の複雑さ:午前は選択、午後は記述
  • 体感難易度 :かなり難しい(★★★★★★★☆☆☆)

データベースに関する専門的知識と理解が必要な内容で、きちんと勉強したり設計経験がないと難しい試験かと思います。

私はあまりデータベースにしっかり向き合ったことがなかったので、苦労しました。

特に午後Ⅱの問題は、しっかり過去問と解説を理解して、どのような考え方でデータベースを作り上げていくべきかを腹落ちさせておく事が重要です。

併せて、専門用語やSQL文なども実際にDBをいじりながら確認しておくと良いでしょう。

データベースは多くのシステムで利用されますが、DBの中身や利用方法を正しく設計する業務をされる方にオススメでしょう。

ネットワークスペシャリスト(NW)

  • 受験者数  :約1.2万人(2019年)
  • 合格率   :14%(2019年)
  • 勉強期間  :3ヵ月程度
  • 問題の複雑さ:午前は選択、午後は記述
  • 体感難易度 :かなり難しい(★★★★★★★☆☆☆)

私は一応、ネットワークが専門なのですが、それでもかなり難しい試験でした。

午後Ⅱがかなり深いところまで知識と閃きを要求されるイメージがあり、ただ教科書を元に勉強するだけだと合格は難しいと思います。

過去問や予想問題などで、自身の考察力を高めておくことが重要です。

こちらもDB同様、ネットワーク設計や実機をもとにネットワークを組み上げた経験があると良いでしょう。

ネットワーク設計の出来る技術者は比較的絶対数が少ないのか、需要が高いので、このスキルを持っていると重宝される可能性があります。

システムアーキテクト(SA)

  • 受験者数  :約5200人(2019年)
  • 合格率   :16%(2019年)
  • 勉強期間  :3ヵ月程度
  • 問題の複雑さ:午前は選択、午後は記述+論述
  • 体感難易度 :かなり難しい(★★★★★★★☆☆☆)

応用情報技術者の発展形の資格だと思います。

午前試験の試験範囲が非常に広く、記憶力が必要なので、個人的にはとても苦手だった試験です。

半面、午後Ⅰや午後Ⅱは素直な問題が多かったので、午前Ⅱさえクリアできればそう難しくはありません。

システム開発に携わったことのある方であれば、論述も書きやすいように思いました。

システム開発のリーダーやチーフを担当し、実務面で視野を広げたい方に最もオススメな資格です。

プロジェクトマネージャー(PM)

  • 受験者数  :約1.1万人(2019年)
  • 合格率   :14%(2019年)
  • 勉強期間  :3ヵ月程度
  • 問題の複雑さ:午前は選択、午後は記述+論述
  • 体感難易度 :かなり難しい(★★★★★★★★☆☆)

情報処理技術者試験で一番目指す方が多い試験区分かもしれません。

高度情報の中でも花形で、推奨している会社も多い資格です。

内容は、システム開発全般にかかわるマネジメントを学習するもので、この技術次第でシステムの完成度が大きく変わる部分だと思います。

試験難易度の面では、午後問題がかなり難しくなります。

記述も論述も、技術力よりも国語力が問われるので、ただITスキルに強いだけの方では合格が難しく、マネジメントに必要な論理的思考力や、読解力、広い視野などが必要になるでしょう。

システム開発・運用において、管理職的な立ち位置でマネジメントしていきたい方にオススメと言えるでしょう。

システム監査技術者(AU)

  • 受験者数  :約2900人(2019年)
  • 合格率   :15%(2019年)
  • 勉強期間  :3ヵ月程度
  • 問題の複雑さ:午前は選択、午後は記述+論述
  • 体感難易度 :かなり難しい(★★★★★★★★★☆)

高度情報で一番異質な試験範囲だと感じた区分です。

監査というのは、デバッグ的な側面と、規則的な側面があり、技術よりもルールをいかに守るかという分野の試験だと思います。

ただ開発や運用しているだけでは気にしたことがないような範囲も含まれる上に、経験をもとにした論述が必要になるので、事前によくよく考えて用意しておかないと満足な回答が出来ません。

正直な話、逆に良く合格できたなという印象です。。

こちらもPM同様、技術力よりも国語力が問われる問題だと思います。

システムを監査する側、される側のどちらにもおすすめですが、幅広いので実務で活用するのは少し大変です。

ITストラテジスト(ST)

  • 受験者数  :約4900人(2019年)
  • 合格率   :15%(2019年)
  • 勉強期間  :3ヵ月程度
  • 問題の複雑さ:午前は選択、午後は記述+論述
  • 体感難易度 :かなり難しい(★★★★★★★★★☆)

色々なサイトでも情報処理技術者試験の最難関と呼ばれる資格ですが、個人的にもそう思います。

理由としては、経営戦略という、ただの一介のITエンジニアではあまり考えない範囲の問題が中心となり、かつ非常に高い国語力が要求されるためです。

正直に言えば、情報系ではなく、文系(経済学科や経営工学科)出身の方向けの資格です。

(逆に、文系の方は比較的簡単かもしれません)

試験的には、午後Ⅰの難易度が大変高い印象で、他の高度試験と違って文章中にヒントがなく、ピタリと当てはまる回答がいくつも浮かんでしまって何が正解か分からなくなりがちです。

国語力を付けるのは大変なので、コンサル系の方でもない限り、普段から読書をしているかどうかが重要になりそうな気もします。

システムの企画や戦略など、上流工程で分析・検討を行いたい方におすすめの資格です。

終わりに

今回は、13区分中、11区分の合格経験を踏まえて、難易度ランキングを付けてみました。

勉強する前は、区分などあまり気にしていませんでしたし、試験の目的もよくわかってなかったですが、今にして思うと体系的に情報システムについて学べる良い機会だったと思います。

もちろん、試験に合格すれば終わりという事はなく、今後も引き続き自己研鑽していく必要があります。

最後に念の為記載しますが、資格は難易度が高いから良いというものではありません。

あくまで難易度は参考と捉えつつ、自身が望むキャリアや評価に繋がる資格を選んでいくようにしましょう。

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