IPAの情報処理技術者試験で、レベル4に位置する高度情報試験の中でも、特に難しい5区分の試験は、午後Ⅱの内容が手書きで3000文字近い論述試験になりますよね。
これが、私たち技術系の人間からすればまるで国語や読書感想文のような試験で、苦手意識を持つ方も多くいらっしゃると思います。
しかし、問われる内容はシステム開発や運用の事なので、受験者の多くの方が携わり経験しているはずの事です。
それでも合否が分かれるのは、普段の経験以上に、思考の整理が出来ているかが重要になります。
今回は、そんな午後Ⅱ試験を効率的に攻略するため、最低限、絶対に意識してほしいポイントについて解説します!
私はこの方法を繰り返して、5区分すべてを連続して一発合格しました。
どの区分の論述試験でも間違いなくプラスに働きますので、これから初めて勉強する方も、何度か受けて上手くいっていない方も、是非参考にして頂ければと思います。
試験勉強でのポイント
事例のポイントだけを用意する
まず事前に用意しておきたいのは、システムに関わった事例のポイントです。
できれば2~3種類は用意しておきましょう。
例えば、Aシステムの開発、Bサービスの展開、Cの課題解決へのIT活用、等。
ここで重要なのは、用意するのは「ポイント」だけにすることです。
間違っても、概要から課題・解決までのストーリーを細かく用意してはいけません。
どういう事かというと、細かく設定を作ってしまうと、設問とずれた時に破綻して使えなくなってしまうためです。
多少ストーリーを想定しておく事は重要ですが、可能な限りアドリブで語れるように、細かい設定を暗記するようなことは絶対にやめましょう。
また、システムへ関与した経験の少ない方は想像で書いても大丈夫、というように午後Ⅱ試験を解説している方もいますが、個人的には、なるべく整合性を保つために事実のみ書くようにした方が無難です。
経験が少ない方は、周囲の先輩や経験者がやっている行動をよく観察して、その事実を自分でも話せるようにするなどの対策が望ましいでしょう。
事前に一度は書く。出来れば採点してもらう。
もう1つ、事前学習での大きなポイントは、過去問を1度通しで書いてみることです。
これは正直、めちゃくちゃ大変です。
しかし残念ながら、これを避けては合格はかなり遠のきます。
2時間ひたすら書くという経験をすることで、どのような論点をアドリブで整理し、時間配分を考え、自分の伝えたいポイントを文章に載せていくかの感覚を身に付けられます。
試験本番でも、文字数が足りずに終わるというのは一番勿体ない落ち方ですので、内容が多少粗くても文字数を確保できる練習をしておきましょう。
そして可能であれば、自分が書いた荒削りの回答を、誰か周囲の方や、採点サービスなどを利用して読んでもらい、フィードバックを受けると、ただ書くだけよりも何十倍も効果が上がります。
制限時間の中、慣れない手書きで書き進めた文章は、本当に致命的に意味不明になっている事が良くあります。
フィードバックを受けることで、自分が文章を書くときに注意すべきポイントを明確化して、次に試行する際に改善できるようにしましょう。
よくあるのは、同じことを何度も書いている、正反対のことを言っている、文章の繋がりがなくなっている、主語がない、等でしょうか。
これらは、次に紹介するポイントを意識すれば、大分減る場合もあります。
試験中のポイント
項番とタイトルを付ける
私が午後Ⅱを攻略するうえで、何よりも一番大事だと思っているのが、このポイントです。
回答に項番とそれぞれのタイトルを付け、ストーリーを整理しましょう。
これを、設問を読んでから10分程度で作れるようになれば、もうほとんど合格したようなものだと思っています。
項番とタイトルを付けるということは、問われている内容に対して、どのようなストーリーで回答するかが決まるという事です。
ここに起承転結というか、自身の考えの全てを整理して詰め込むことになります。
そしてもう1つ重要な点は、設問内に必ず回答に当たってのポイントが隠されているという事です。
このポイントを項番とタイトルに余すことなく盛り込む、という対応ができれば、間違いなく評価がアップします。
うまく項目分けと各タイトルさえ書ければ、もはや後は何を書いても受かるんじゃないかと思うくらいです。(これは言いすぎですが……)
私の実例(とても恥ずかしい)
せっかくなので、どのように対応するかについて、本物の実例をご紹介します。
下記の画像は2016年にITストラテジスト試験を合格した時の問題冊子と、その試験本番中に私が書いたメモです。
右図のメモは大変乱雑な字で読みづらいかと思いますので、何となく見て頂くだけで良いのですが、このように全体を項目に分けてストーリーを作り上げることが重要です。
これを10分間くらいで作るためには、事前にかなりの練習が必要ですが、しっかり事例のポイントを認識して、様々なパターンに対応できるようにアドリブ力を強化しておきましょう。
ストーリー作りの工夫としては、例えば下記のようなものがあります。この辺りは個人の裁量にもよりますが、書きやすい小区分に分けることが鉄則です。
- 設問ごとに項目を2~3に分けて、その中でさらに小項目3つくらいにまとめる。
- 設問の要件を吸い上げて反映する。
- 他区分のメンバーとの関係性を明示する。
- システムの機能や目的を具体的に書く。
- できれば定量的な数字を入れる。
過去問を沢山読んで、迅速に問題文からストーリーを生み出す練習をすることで、本番でも問題を見た瞬間から項目分けが出来るようになっていくでしょう。。
タイムスケジュールの管理
試験時間は2時間ありますが、3000文字を手書きする事を考えると、全く時間的余裕はありません。
時間配分を事前に決めておかないと、全く書き終わらずに終わる可能性もあります。
試験合格には、指定された最大数の8~9割以上の文字数にすることが望ましいと思います。
例えば、800文字~1600文字で述べよ、と指示された場合は、個人的には1280文字~1440文字は書くようにしています。
(あくまで個人的な考えなので、8割未満だと合格出来ないわけではありません)
ここで、それだけの文字数を書こうとすると、どうやっても時間が必要です。
そこで、事前の学習で自分に必要な時間を掴み、試験開始時に意識して進めましょう。
一例ですが、僕は下記のようなタイムスケジュールを意識していました。
- 0:00~0:05 設問の選択
- 0:05~0:20 ストーリーの項目分け・タイトル・ポイントの整理(前述の画像)
- 0:20~0:35 設問1解答(700文字程度)
- 0:35~1:15 設問2解答(1400文字程度)
- 1:15~1:45 設問3解答(1000文字程度)
- 1:45~2:00 誤字脱字チェック
慣れないうちは、このスケジュール感を問題用紙にメモっておいて、今の遅れ具合が一目で分かるようにしていました。
正直、うまくストーリーが作れない時は、大体、設問2解答くらいで時間がオーバーし始めて、焦りながら設問3を省略気味に答え、チェックの暇もなくギリギリ終わるという感じでした。
つまり時間配分を間違えると、後半で時間が全然足りなくなりますので、1問に時間が掛かる午後Ⅱだからこそ注意する必要があると思います。
時間不足で回答できなかった部分は間違いなく0点になりますので、とにかく間に合わせることを最優先に考えましょう。
終わりに
今回は情報処理技術者試験の論述問題の対策方法として、最低限絶対に必要なポイントを4点ご紹介しました。
論述は中々普段の仕事等で慣れている方はいないかと思いますので、準備不足で挑んでも合格は難しいです。
少しテクニック的な話もありますが、記載したポイントを意識して頂ければ間違いなく合格は近づくと思います。
お読みいただいた皆様が上手く論述を組み上げ、合格されることを祈っております。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。




コメント